Interview

独自の世界観が生み出すオリジナリティ

Vol01

LINE-INC.

INTERVIEW:勝田隆夫

目黒区青葉台に位置するシェアオフィス「THE WORKS」のデザインやインテリアを全て手がけたLINE-INC.

代表の勝田隆夫さん率いる同社は、そのセンスの良さから仕事の依頼は絶えず、ショップデザインを中心に海外でも多く活躍されています。彼らのオフィスもまた「THE WORKS」内にあります。洗練された家具や小物の配置のセンスの良さ、思わず写真を撮りたくなる雑誌のワンページのようなオフィス内。インテリアデザイナー会社ならではの、こだわりや魅力について代表の勝田さんにお話を伺ってきました。

  • 所在地中目黒
  • 業種インテリアデザイン
  • 広さ300㎡
  • 竣工年月2014年11月
  • 設計期間4~5ヶ月(設計、施工期間を含む)
  • 施工期間4~5ヶ月(設計、施工期間を含む)

築古ビルだからこそできる空間

ちょっとしたアンティークのセンスなど、本当にどこをとっても絵になるLINE-INC.のオフィス。初めて伺わせて頂きましたが、入った瞬間”私もこんなオフィスで働きたい!!”と思ってしまいました。

「THE WORKS」移転前には目黒区東山にオフィスを構えていたものの、オーナーさんが建て直しをするタイミングで新しいオフィスを探し始めたという同社。以前から古いビルのリノベーションを行い、そのようなビルが好きだった勝田さんがなぜこの物件に決めたのか。その経緯についてお話してくださいました。

勝田:もともとインテリアデザイナー会社なので、自分たちのデザインでリノベーションしたかった。でも自分たちで自由にできるビルはあまりない。新築ビルを借りたとしても、全部壊してスケルトンの状態にして工事したりするんです。

確かに、市場に出回っている築古ビルでも多少手が加えられている物件がほとんどなので、ゼロから自分たちで自由にデザインできるビルを探すのはとても大変なことだと思います。

新築ビルなどはガラス張りになっているものが多く、彼らの趣向とは異なります。
どこかでオフィスビルを借りたとしても壁紙を張ったり、頑張っておしゃれな家具を置いたり…そんなことしかできないだろうなと思っていたそう。

半ば諦めながら、移転先を探していた頃「THE WORKS」のデザイン依頼を受け、このビルに出会った勝田さん。すでにスケルトンだったこともあり、見た瞬間気に入ったそうです。まさにタイミングですね!

勝田:しかも、リアルゲイトさんからは退去のときはそのまま原状回復なしでいいと言われ、電気もエアコンも元々付いている。こんないい物件はない!と、もうドンピシャでここに決めましたね。基本オフィスがスケルトンで貸し出されていることはなかなかないので、こういうビルを探すのは大変。本当にラッキーだった。

彼らの世界観を出すには、まさにうってつけの物件だったようです。

配置にこだわり、テーマに合わせたシーンづくり

「THE WORKS」のビル全てのデザインを行った同社。
デザイン委託を受けてから、この物件のオープンまでのスケジュールがとても短く、1階のレストランや、各階シェアオフィススペースまでのすべてに至る工程をパートナーの施行会社と共に4~5ヶ月で仕上げた。同社のオフィス創りも並行で行われたのでとても大変だったそう。
そんな短期間で創り上げられたとは思えないほど高いクオリティには度肝を抜かれる。

様々な実績を持つ同社であっても、自分たちのオフィスを作るにあたっては、やはりかなり悩んだという勝田さん。

勝田:
めちゃくちゃ悩みました。何回も変更がありました。
特に、家具のサンプルなどを収めるストックの位置を決めるのは大変でした。オフィス内の写真を撮った時に、それぞれのテーマに合わせたシーンを作りたかったので配置にはとてもこだわりました。

確かに、オフィス内を見渡せば一つのフロアであるにも関わらずそれぞれ違った色味や雰囲気を味わえ、場所によって異なる壁の素材や質感など、同社のこだわりが垣間見えます。
今ではお客さんも出入りするようになり、オフィス内の見た目には気を配り書類関係などは表に見せないような工夫もされているそう。

そして、オフィスの根幹ともいえる社員のみなさんが働くスペースは、13人のメンバーそれぞれの才能を発揮できるよう、チームごとにデスク配置されており、綺麗に整頓されていました。仕事のモチベーションが高まりそうなおしゃれな雰囲気です。

勝田:少し首を伸ばしたらみんなが見渡せるくらいな感じにしています。社長室を作るかという話も出ていましたが、寂しがり屋なので作りませんでした。

と、少しお茶目な一面も。
社員の皆さんで円滑なコミュニケーションが取れるような空間になっていました。

LINE-INC.のすべてが詰まった、SHOW ROOMでもあるオフィス

このオフィスへ移転してから、圧倒的に仕事の量も増えたそうです。
以前までは、クライアントのもとへ出向き打ち合わせなど行っていた同社。大きい案件だと、膨大な量のサンプルがあり、それらを全部持っていく必要があったが、今では自社へ呼べるようになり、90坪という広さを活用してサンプルを並べることが出来るのでとても便利なんだそう。窓際に置かれた長テーブルの上には、多様なサンプルが並べられていました。

同社のオフィスを活用しての打ち合わせでは、その雰囲気を見て仕事を依頼するクライアントも少なくないそうです。

勝田:仕事の依頼内容も多様になりました。新しい飲食ビルの建築からデザイン、外観を含めたレストランやオフィスのデザインも任せられるようになり、仕事の幅とプロジェクトが大きくなりましたね。このビル全てをデザインさせてもらったので、クライアントさんにビル全体を使った提案ができるので最高です。

彼らのオフィスは、働く場所であると同時にSHOW ROOMでもあるんですね。

オーダーメイドで創り上げたオフィスは、従業員のモチベーションや働きやすさだけでなく、来る人全てを魅了することで会社にも良い運気をもたらしてくれる。そんな効果もあるみたいですね。

打ち合わせをしている姿すらオシャレに映るオフィス。
彼の人間性が滲み出ており、本当にセンスの塊でした。好きなものや素材感にこだわり、今までの案件の中で選りすぐりの物だけを置いているというオフィス内は、LINE-INC.がこれまでやってきた仕事の積み重ねの宝の山とも言えるでしょう。

 

■Office Layout


Company Profile

LINE-INC.
WEBSITE :http://www.line-inc.co.jp/
業種   :インテリアデザイン、空間デザイン
創立年  :2002年
社員数  :13人


物件情報

名称  :THE WORKS
所在地  :東京都目黒区青葉台3丁目18-3
構造   :鉄筋コンクリート造 地上5階建
竣工年  :2014年(リノベーション時)
WEBSITE :http://theworks.tokyo/office-floor
|リアルゲイト広報の椎名美澄がオリジナルなオフィスを構えるクリエイターや経営者のオフィスへ訪問|
オフィスが完成するまでの経緯や、実際に働いてみてどう感じているのかなど、オフィスについてお話を伺い、型にとらわれないオフィス創りの魅力や新しいオフィスの在り方をお伝えしていきます。