【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
コロナ禍で変化するテナントニーズ
高級住宅地のシェアオフィス・店舗が人気上昇中

Column

リアルゲイトでは、これまで祐天寺や池尻大橋など、都心部の住宅地として人気の高い立地でもシェアオフィスを供給してきました。昨今のコロナ禍で、そのような立地のシェアオフィスは満室が続き、新規プロジェクトにおいても多数の問い合わせがあり、好調な出だしとなっています。今回はコロナ禍でも人気が高い、住宅地のシェアオフィスニーズについてお話しします。

住宅地のシェアオフィスニーズ

当社の住宅地にある物件例として、図1の5物件があり、コロナ禍においても高い稼働率を保っています。人気の理由は、オープンエアで作業可能な入居者専用の屋上スペースがある、1階にカフェなどの飲食店がある、全ての専有部には自然換気可能な窓がある点などです。

一方で、これらの物件の中には駅からの距離が遠いなど、オフィス立地としては優れていないものもありますが、自転車やバイクの駐輪場を設置するなどして、デメリットをカバーしています。
コロナ禍においても、衛生面に安心して働けること、職住近接によるワークライフバランスの取りやすい立地を望む傾向があり、各物件高稼働を実現していると思われます。

▲図1:物件別稼働率一覧 ※2020年10月末時点

最新物件「PORTAL POINT Yoyogi-Koen」

2020年12月にオープンするポータルポイント代々木公園は、代々木八幡駅徒歩1分の好立地に位置する、オフィスと店舗からなる新築複合施設で、周辺はマンションと生活利便施設に囲まれた、高級住宅地です。そのエリアに住宅より高い賃料の坪単価約3万円前後が見込めると判断し、スモールオフィス中心型のシェアオフィスを配置しました。

フリーデスク専用スペース/ポータルポイント代々木公園

▲フリーデスク専用スペース/ポータルポイント代々木公園

結果的に、オープン前の2020年11月9日~11日の3日間で、約30件の内見があり、オフィス部分は既に全体の半分強にあたる約10件の申し込みを頂き、好調な滑り出しとなっています。
なおオフィス区画のみでなく、1階の店舗区画でも、ドラッグストアやカフェ、飲食店、雑貨店などの引き合いが多く、店舗立地としての可能性の高さも感じています。
好調な要因として、検討者は代表などが周辺に居住している場合が多く職住近接を望んでいること、オフィスの専有部は全部屋バルコニー付きで、さらに屋上テラスやラウンジなどの共用部の充実が挙げられます。また、在宅勤務が増えたことで、平日の駅周辺人口が増え、飲食店などの出店意欲があるのも特徴です。

ルーフトップテラス/ポータルポイント代々木公園

▲ルーフトップテラス/ポータルポイント代々木公園

コロナ禍でのテレワークにより、自宅で過ごす時間が増えたことで、職住近接の利便性や開放的な空間の重要性を再認識したのではないでしょうか。
今後さらに高級住宅地でのシェアオフィス需要は増えることでしょう。

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岩本  裕
一級建築士

東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業
大手ゼネコンでは、主にマンション工事の現場監督とアメフト選手として活動、 その後大手マンションデベロッパーと新興デベロッパーにて土地の仕入れから企画販売を一貫して経験。2009年8月、「the SOHO」の運営を機に当社設立。代表取締役就任、2021年7月サイバーエージェントグループに参画、現在に至る。
趣味:週3回以上のパワーリフティング(ベンチプレスは155㎏)、バスフィッシング

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