【代表岩本が語る 不動産再生のコツ】
屋上スペースを共用部として有効活用し、他物件との差別化で収益増加!

Column

屋上を共用部にするメリットとデメリット

築古ビルの屋上は、過去に大型の室外機等機械設備が設置されていることが多く、大規模改修をして空調設備や給排水管を更新すると、高い確率で大きな余剰スペースができます。そのスペースを入居者のコミュニケーションプレイスとして付加価値を生み出し、賃料アップにつなげた事例をご紹介します。

IVY WORKS BBQが楽しめるよう水廻りも設置▲IVY WORKS/BBQが楽しめるよう水廻りも設置

屋上を共用部とする活用については、デメリットとメリットを把握した上で、その必要性を吟味する必要があります。

屋上を共用部とするデメリット

・改装コストや管理費用の増大
・近隣から騒音などの苦情
・事故・自殺等の懸念
・台風などの自然災害に伴う事故

屋上を共用部とする入居者のメリット

・喫煙や休憩など気持ちの良いスペースが確保され、社員の労働環境が良くなる
・貸切でのイベント開催
・打ち合わせスペースとして利用でき自慢のスペースとなる
・コミュニティの形成がしやすくなる
・社員採用の武器となる

屋上を共用部とするビルオーナーのメリット

・他物件との差別化により結果的に賃料を上げられる

入居者の満足度とビルの価値が向上

貸室ではない屋上に投資し、改修することは二の足を踏みがちですが、入居者の満足度向上は間違いありません。安全対策として、管理面ではWEBカメラなどのIT機器を導入することで、遠隔管理ができコストを抑えた運用を可能にし、出入り口の扉をタイマー設定とすることで、夜間の利用を制限することもできます。またベンチ等は、固定を増やすことで強度を高め転倒防止、テーブルや椅子等の移動可能な家具は、ワイヤー等で繋ぐことで散乱防止が可能となります。建築設計面では、手すりを高くし柵と外壁面の立ち上がりに距離を保ち転落防止を図ることで、安全性を高めることができます。
屋上を入居者が利用できる共用部の一つとすることで、そのオリジナルな空間はクリエイティブな入居者のニーズを満たし、結果、ビル全体の価値を向上させ、周辺相場よりも高い賃料でのリーシングを可能にします。

PORTAL Apartment&Art POINT/都心を一望できるコミュニケーションプレイス▲PORTAL Apartment & Art POINT/都心を一望できるコミュニケーションプレイス

写真のプロジェクトは、屋上の改修工事の実例で早期リースアップ、満室稼動をしている物件です。人工芝を敷き、植栽やソファなどの家具を配置し、用途によっては水廻りも設置しています。開放的で自由度の高い屋上は、入居者の憩いの場になっています。
築古中小規模ビルの競争が激化する昨今、是非差別化の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

築古中小規模ビルの有効利活用に関するご相談はお気軽にご連絡ください。

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WEB:ordermade-tokyo.jp

岩本  裕
一級建築士

東京都市大学(旧武蔵工業大学)工学部建築学科卒業
大手ゼネコンでは、主にマンション工事の現場監督とアメフト選手として活動、 その後大手マンションデベロッパーと新興デベロッパーにて土地の仕入れから企画販売を一貫して経験。2009年8月、「the SOHO」の運営を機に当社設立。代表取締役就任、2021年7月サイバーエージェントグループに参画、現在に至る。
趣味:週3回以上のパワーリフティング(ベンチプレスは155㎏)、バスフィッシング

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